コロナに負けるな!スペイン風邪に負けなかったピラティスを今もう一度!

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コロナに負けるな!

こんにちは!スポーツトレーナーの柳川です!

柳川裕二

筆者近影

今回は前回の記事で紹介した「ピラティス」について書いていきます!

ピラティスの歴史

前回の記事でもお伝えしたピラティス。

第一次大戦中当時、ドイツ人の「ジョセフ・H・ピラティス」氏がイギリスで他のドイツ軍と一緒に拘留されたことが、ピラティスメソッドのはじまりでした。

幼少期は病弱であったピラティス氏。長い間健康状態とは言いにくい生活をしていましたが、自然療法医である母と、体操選手である父への憧れから体を鍛え上げ、身体訓練法の研究と、肉体の美しさの表現に関心を抱いて活動していきました。

敵国人としてイギリスに拘留中、ピラティス氏が独自に考えたトレーニングプログラムにより負傷して動くことも大変であった兵士が、あきらかに健康的に強くなったことが、彼にとってその後の自信になったようです。それからベッドのスプリングを取り外し、寝たきりの患者のために専用の器具を作り上げます。エクササイズに取り組むことで日常生活に戻れるリハビリとして考案されたメソッドが後のピラティスでした。

※ちなみにピラティス氏の参考文献などを探すと、多くの場合が上半身裸の下着1枚だけでセッションをする姿が出てきます。ピラティスの世界では常識的に知られていることではありますが、改めて現代の感覚で考えると不思議な光景でもありますよね。

そんなピラティスの歴史というのは、およそ100年ほどのもので、今現在はピラティス氏が実際にそのメソッドを伝えたという弟子たち(第1世代と呼ばれている)によってもっともっとわかりやすく進化し、現在では第2〜3世代と言われる現代の私たちの世代へと伝承されています。

そもそもピラティスって何をするの?

端的に言えばリハビリです。

ピラティスでは人間の本来持つ筋肉や関節の正しい動きを、呼吸とともに意識して動かしていきます。ムーブメント(動き)によっては力を抜いて行いましょうということもありますが、リラクセーションが目的というわけではないので、どちらかといえば、より無理なく力を入れられるように動いていくことがポイントです。

また、ほとんどの人が始めから正しい動きができるというわけではありません。または出来たとしても、その人それぞれの日常的な癖によって正しい動きを忘れてしまっていることもあります。

『本来はここが1番動きやすいところなんですよ〜』と、動きにくくなってしまった部位に対し、ヒトが本来持つ機能を目覚めさせるということが、目的です。

上記にあった負傷して動けなかったはずの兵士がピラティスメソッドによって日常に還ることが出来たというのが最も分かりやすいですよね。

例えばケガをしてしまったアスリートはもちろん、日常の慢性的な身体の癖から起こる様々な症状に悩む一般の方も、同様に考えることができます。多くの人があくまで一時的に機能が落ちてしまっている状態です。これらの機能を取り戻す、その1つの方法がピラティスなのです。

なぜピラティスがまた注目されているのか?

ピラティスが日本に伝わってきたのはおよそ20年ほど前で、それから今現在までも流派なども増えていき、ゆっくり着実ではありますが広まってきています。
がやはり昨今のコロナ事情によりピラティスへの注目度は上がっていると言えます。

なぜ今注目度が増えているのでしょうか。

ピラティスが伝えられ始めた時期1917〜18年というのはスペイン風邪(今で言うところのインフルエンザです)が大流行していた時期で当時世界中で5000万人の命が犠牲になりました。

これは実際にピラティスの文献にも載っていることなのですが、ピラティスを精力的に取り組んでいた人たちはこのスペイン風邪という病に倒れなかったというのは伝説として伝えられています。(以下参考文献の1つ、ピラティスをより知りたいという方には特にオススメの書籍となっています)

ジョセフ・H・ピラテティス著 武田 淳也 (著, 監修, 編集, 翻訳), 日本ピラティス研究会 (翻訳)
Return to Life Through Contrology ~リターン・トゥー・ライフ・スルー・コントロロジー~ ―ピラティスで、本来のあなたを取り戻す!現代書林,出版2010.12

100年前ピラティスは流行のウイルスに打ち勝った!?

『ピラティスは何をするのか?』というところでもお話ししましたが、ピラティスというのは身体本来の機能を取り戻し高めるものです。さらには、呼吸をたくさん意識してエクササイズを行っていきます。呼吸の増加によって血流を促し、血流が良くなることで酸素を身体中にめぐらせることが期待できるのです。

神経系の働きも活発になり、身体の内側から体温も上がり身体本来の免疫機能が向上するとも言われています。

実際に筆者もこのピラティスを覚えてから身体的なところはもちろん、体調を崩しにくくなったなど様々な面でのコントロールが以前よりもできるようになりました。(前回記事参照

ピラティスは慢性的な運動不足に悩む方、いきなり激しい運動から始めるのに抵抗のある方、冷え性などがありそこから起こる血行障害や肩こり腰痛などにお悩みの方、ケガからの復帰をお考えの方などなどこのような方達にオススメしております。

またピラティスをやっておくことでのメリットをポイントとしてまとめておきました。

・身体機能を高めてくれる
・血流が良くなることで体中に酸素がめぐる
・神経系の働きが活発になる
・身体本来の免疫機能が向上する

おわりに

今回のコロナの件でもなければ、再度ピラティスの文献を読み返すこともなかったかもしれません。もちろんこのコロナに対してピラティスが絶対に有効!ということは言い切れないと思います。
それでも1910年代当時の人たちにとってスペイン風邪は、今私たちが直面しているコロナと同じように、未知の脅威だったことでしょう。ピラティス氏およびそれを師事した人々がそれの脅威に打ち勝ったという事実を信じ、今後もピラティスと健康を、みなさんにお伝えしていきたいと思います。

 

【参考】

ジョセフ・H・ピラテティス著 武田 淳也 (著, 監修, 編集, 翻訳), 日本ピラティス研究会 (翻訳)
Return to Life Through Contrology ~リターン・トゥー・ライフ・スルー・コントロロジー~ ―ピラティスで、本来のあなたを取り戻す!現代書林,出版2010.12

 

 

文・柳川 裕二

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